ep8*狂愛

朝6:00

朝らしい。スズメの声が聞こえてくる。
ベッドには疲れて眠る

白いはずの皮膚には赤い線が無数に入っている。

「ユンさん朝ごはんですよ?起きてー!」

<んにゃ?・・・・っつ。>
いきなり動いて悶える

「まだ痛みます?ふふ。」
企むような表情で言う

<いっ、痛くない。痛くない。>
イヤな表情を見て否定する 。

「じゃあ早く来て下さいね♪」

先出て行く

<う、はい。>
(痛いって言ったり表情に出ればきっとまたあいつは・・・・なんでこんな事に・・痛い・・)

痛みを表情には出さないように部屋を出る

「ここ座って下さいね。」

隣の座布団を叩いて言う

<はい。>

敬語になってしまう 。
座ると丸で招き猫の置物のようだ。
それをちらりと見る

(痛いって言えば良いのに・・涙を手で拭ってる・・まるで招き猫みたいだ・・ククク)

ハムエッグ、コーヒー、ハムエッグ2個、コーヒーを持って机に置く

「さて食べましょうね♪いただきまーす」

<いただきます>

モグモグ食べ始める。ちらりと横を見れば嬉しそうに食べる綺麗な目をした奴。

視線に気付いてグクは振り向いて首を斜めにする

「どうしました?」

一瞬ドキリとした。見てられなくて目を逸らす

<な、何でもない。>
(イケメン・・だよな。こいつ。でも昨日あんな事されたし・・なんでおれ・・こんなやつにドキリなんてダメだダメ!)

「・・?」








あの視線は・・

18歳の頃
「きゃーイケメンー!」
「ほんとよね!」
「将来spだし未来もあるわ!」
「強いとこも魅力よねー」

(うるさいな)
女達を睨み付ける

「今目合った?」
「私もよ!」
「ドキドキして目反らせちゃったわー!」
「アホね!アハハハ」

"

(あの時ドキドキして目を反らせた女ってこんな反応してたよな?)

「ふふっ。照れてる?」

<え?はあっ?!?あんな事しといてそんな訳ないだろ!!>動揺気味

「ふーん。そういうことにしといてあげますね。」(表情に出てますよ。)






<チッ!!>
(さっきのはなしだ!なし!)

「その態度・・・・ふふ、夜また楽しみですね♪」

<は?え?>
(ヤバい、今日逃げる方法・・Vってやつにわざと捉えられる?んーでもこいつの話ではVって奴も危険だ。消去法でジミナって奴ならまとも?でもあいつ弱そうだ。そうだ!守って貰うんじゃなくてジミナに泊めてもらおう!自分の身は自分で守る!)

はたして上手く行く?
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